PHW 掃出し今回は箕面市の賃貸アパートの泥棒現場にお伺いしました。居住者は学生さんで、週末を利用して実家に帰省して、帰ってきたら割られていた…というパターンでした。賃貸アパートの2階でしたが、2階や3階程度でしたら泥棒はどこからでも侵入してきますので、用心が必要です。
よく、マンションの高層階にお住まいの方ほど泥棒に対する警戒心が薄くなってくると聞きますが、私の経験からすると本当にそうでした。オートセキュリティがあり、マンションの高層階だと泥棒が入ってこれないような感じもするのですが、逆にその盲点をついてくる泥棒も存在します。
大阪市内など隣のビルとの距離がとても短いところの場合、セキュリティ対策のとられていないビルから飛び移り、ベランダ伝いに下層階に下りながら侵入を繰り返した現場に遭遇したこともあります。高層階だからと安心するのは禁物です。

今回の現場の話に戻りますと、透明菱ワイヤー(PHW)という、単板ガラスとしては最も高価なガラスです。網の入り方は3種類ありますが、金額はみな一緒です。今回は学生さんが入居する際に、「安心入居サポート」のような保険に入っていたため、その保険で全額賄われることになりました。賃貸に入居する際には、そのような保険に入っておくことをぜひお勧めします。

今回の泥棒現場は写真を見て分かるように、とても上手な三角割です。四角に割れていますが、手段としては三角割です。学生さんはご存知ありませんでしたが、サッシの下框に補助錠と同じ役割をするストッパーという部品がありましたので、これをぜひ活用するようアドバイスいたしました。ついでにいうと、クレセント自体にも室内側にロック機構がついたものですので、これも併用して使用するクセをつけたほうがいいと思います。

どんな些細なことでも複数の手段を講ずれば、それは泥棒にとって侵入しにくさが増すことになります。少しでも泥棒が嫌がる状態にする必要があるのです。